発達障害の本当のしんどさとは

私達の障害は見た目ではわかりません。
ヘルプマークをつけて座っていたら「なんだこいつ」って冷たい目で見られる事だってあります。

私自身が精神障害者手帳2級で診断名はADHDのみです。しかし、生きている上でいじめにあったり複雑な家庭環境だったこともあり診断名だけでは、どう生きづらいのか伝わりづらい事があります。
女性社会では特にコミュニケーションが複雑に求められるため、幼いころから発達障害当事者の女性は”訓練”のように経験を積みます。
その訓練の賜物で、まるで健常者のように振る舞うことはできます。ままごとのイメージが伝わりやすいかと思いますが、ままごとをしている最中は楽しくても、本当に食事をしようとすると食べられない偽物。そういった感じで見抜かれてしまいます。
見抜かれると”あ、この子なんか変だ”と異質なものを排除しようとし、標的になるのでいじめにあいます。
大人になっても上手に擬態できる人もいます。
しかし、無理をして周囲に合わせたシワ寄せがいきなり
二次障害として襲ってきて、鬱病になったり働けなくなる人もいます。タイミングよく精神科にかかることができて、診断名を与えられて納得する人もいれば、一生涯発達障害という診断名に近づくことがなく”しんどい”人生を自分で閉じてしまう人もいます。

私は一見、障害をもっているように見えません。
それは目に見える障害じゃないので当たり前なんです。
お話をしても、私が困っている生活上のことなどは伝わる機会がなければ障害のことを知ることはできません。

私はたまたま、こうやって文章を書くことが好きなので表現ができるけど、表現が苦手な人はしんどさを伝えることもできません。

周りができて当たり前のことができなかったり、
周りよりできてしまうところがあって、差が大きく開いてしまったとき”怠けているだけ”と思われ苦労することがあります。

【目に見えない伝わりづらさ】
それが発達障害のしんどさだと思います。