代表が見つめる”発達障害メイド喫茶スターブロッサム2周年。”
この記事はスターブロッサム全体としてではなく”花屋乃かや”個人の気持ちです。
2023年9月23日。
発達障害メイド喫茶スターブロッサムの2周年イベントを終えた。
本当に、嬉しくてたまらなくて、元気にふるまっていたんだけど
皆の気持ちで正直泣くしかない。既に泣きながら記事を書いているから、もう皆様にはとても見せられないお顔だ。
朝の9時から夜の9時までメイドや執事が移り変わりながらノンストップでお給仕をする。仲間の連携ができてないと、絶対に叶わないことだった。
私達は殆どが発達障害のメンバー。
時に自分ではコントロール不可能な体調不良の波、心のブレや、トラウマなどが発動してしまう。その中にはきっと二次障害と呼ばれることもあるだろう。私なんか、波がすごいから沢山迷惑をかけているはずなんだ。
そんな時、私達には”メンバー”という”仲間”がいる。
友達のようであり、遠い家族のようでもあり
同じ場所をそれぞれ色々な手段で目指す”仲間”である。
2周年イベント前は、正直不安だった。
私達は間借りだから、来ないと収益はゼロ円だし
お金以上にメンバーが一生懸命頑張ってくれているのに集客ができないなら
それは代表の私が、もっと皆に知ってもらう努力をしないといけないんだ。
でも不安は払拭されて、私が目標としていた30杯乾杯も、1人1本のシャンパンもクリアすることができたのは、ご主人様、お嬢様の応援のおかげ。
私達に大切な宝物を、経験を、嬉しい気持ちを、こんなにもくれてありがとうございます・・・!
その日の店内は世界のすべての温かさやふんわりを詰め込んだような空間で
普段生き苦しいとか、しんどいとか、なんかやる気が起きないなぁとか
そんな人も絶対いる中で”今日はお祝いだぞ”と駆けつけてくれている。
お友達を呼んできて「もっと呼べばよかった」なんて言われた時
もう君一人だけだとしても、私は大歓迎だったし、顔を見せにきてくれて
一緒に時間を過ごしてくれる事が愛おしい。
久しぶりに顔を出してくれた人もいたし、朝からスタンバイしてくれる方
1日に2回も来店してくれた方。
ちょっとはにかんだ顔をしてシャンパンを注文してくれたり
「飲んでいいよ」って言ってくれたり、心がキュンと跳ねる。
そして、もぐもぐと手作りのご飯を食べてくれる。
それは朝から私が仕込んだオムライス。
提供時には、歪でありながらどこか懐かしいCメロのオリジナルソングを歌いお絵描きをする。
”私がいつか夢見た憧れのメイドさん”だって私の手にかかれば
なんかちょっと変だぞ。
一人で来るご主人様、お嬢様。お店の雰囲気や席の空き具合も
私達がリアルタイムでツイートする余裕がないときは「えいっ」
て気持ちで来てくれるんだろうから、出来るだけご案内したい。
少しでも、君とお話したいなぁって、私はいつも思っているんだ。
お店に来てくれた時、どれだけ忙しくても
どうしても席を、君のために用意したいなって思うんだ。
遠隔でも本当に沢山応援していただいた。
カンパイやシャンパン、チェキ。離れている中で私達のことを思い出してくれている。おはぎにだって、もぐもぐが入った。
私だってそう。
いつもご主人様、お嬢様の顔を思い浮かべて生きている。
遠隔メニューは、注文する時顔も見えなくて会えない。
きっとさ、注文する時に私達誰かの顔や声、表情を思い出してボタンを押してくれているはずで。
そこには必ず血の通った大切な想いが載せられている。
だから、一生懸命ご主人様お嬢様のことを考え、動画を編集して、何度も見返して送っている。
自分がしゃべっている動画。ちゃんと気持ちが伝わるかな。
ニコニコしている中に、めいっぱいありがとうを詰めてみた。
いつも待っててくれてありがとう。
「待たせてごめんね」と思いながらも精一杯の「ありがとう!」の気持ちをのせて送信ボタンを押す。
届いたみんなの顔を想像しながら。
ちょっと、今日はおバカやってみようかなとか・・・
なんだこりゃって笑ってくれるかな。
私の存在が、小さな小さな隙間にちょっと入り込んで
君を応援できたら嬉しいなぁ。
あの頃、名前もなかった。
顔も真っ黒で、道路に落ちている埃の塊みたいになりながら
制服をきて通っていたあの頃の私は
心の中で”なんとかしたい”と叫んでいたのに
その叫びは誰にも聞こえないし、その反面”誰かなんとかしてよ”
なんて他力本願に願っていた。
私は、あの日に決めた。
”自分で、自分を幸せにしていく。そして、周りも一緒に巻き込んで幸せにする。孤独な私のような人が少しでも減ればいい”
そう思ってお店という形で、SNSで、あらゆる方法で
誰かの気持ちにアクセスし続けていたい。
全ての期待には応えられる自信はないし、
できるよっていって出来ないとき悲しくさせちゃう事も知っていて
寂しいときに必ず駆けつけてあげる事もできない。
私自身、毎日精神科のお薬や内科のお薬を飲んで調整をしている。
”社会生活”でちょっと故障した重たい入れ物を動かして
まだまだ自分に見切りはつけたくない。
私はもう会社で働くことは不可能で、
色んなトラウマが発動して会社員になると冷や汗が止まらないし
会社出た瞬間から右も左も方向を失ってしまう。
大丈夫 君だけじゃない、何もない日ってきっとそんなもの。
でも、皆と会うときは可愛くしたい。
素敵な服を着て、キラキラ笑ってずっとみんなと楽しく過ごしたい。
私はまだまだ、皆に会いたい。
2周年なんてまだまだだよ!
これかもずっと一緒にしようって、言ってもらえたらいいなって。
私は苦しみや寂しさや生きづらさ、しんどさ、すべてひっくるめて
”人間”として君がそこに生きて踏ん張っていることを
偉かったねって褒めたいし、ちょっとはたまに休もうねって声をかけたいし
会えなくても
心のどこかに”花屋乃かや”って子がいるなって。
何歳かよくわからないけど、メイド喫茶ずっとやるって言ってたなぁって。
あいつ、あほやったなぁ。よく一人で慌ててたな。
伝票もご主人様やお嬢様によく教えてもらってたなぁ・・とか
なんでもいいから、君の心の何処かにいれたらいいなぁ。
あ、ちょっとできないこと沢山あっても
なんとかやってるやつがいるなって。
言いたいことは”頑張らなくてもいい”し”無理しちゃっても多少は仕方ない”
けどお店でまた会えるなら
私は君を待ってる。
世界でたった一人だけでも、味方になれる存在になりたいな。
お祝いしてくれて、本当にありがとう。
これからも”できないこと”をやらないんじゃなくて
”できちゃった!”って言っていくから
頑張らせてください!