訪問介護とスターブロッサム
私は訪問介護の仕事をかれこれ7年続けている。
保育士の仕事は一年も続かなかったが、利用者さんと一対一で支援するこの仕事は自分に向いてるらしい。
そして発達障害メイド喫茶スターブロッサムは2021年から活動を始めている。今年で3周年を迎える。
私はスターブロッサムの副代表として活動を続けてから
訪問介護の仕事と同時並行である。
私はこれからもこの働き方を続けたいと思っている。
スターブロッサムの活動と訪問介護の仕事は関係ないようで密接していると考える。
その理由は
- わかりやすく相手に伝える技術
- 誰にでも好かれやすい料理
- 来てくださるお客様への気遣い
1「わかりやすく相手に伝える技術」
スターブロッサムはメンバーほとんどが発達障害を持っている。
所謂「普通に説明」しただけでは中々伝わらない。(そもそも普通ってなんだという)
私は副代表という立場なので、メンバーに指導や説明をすることもあるし、
マニュアル作成も行っている。
また社会福祉士メイドとして障害年金やその他福祉制度のサービスに関する説明のチラシを作成も行っているため、人にわかりやすい説明をする力、技術は身についたと実感している。
おかげで、訪問介護の前の職場では後輩を指導する機会が多かったが
「わかりやすい」と褒めてもらうことが多かった。
(ちなみに今の職場では一番下っ端なので指導される立場に逆戻り)
2「誰にでも好かれやすい料理」
訪問介護といえば皆さん、なにを思い浮かぶだろうか?
洗濯?おむつ交換?掃除?
もちろんこれらも大切な支援に含まれているが、料理(調理)も要になってくる。
料理は元々好きな方なので、作るのは好き。
しかし介護での調理ってなると料理が好きだけでは仕事ができない。
利用者によって好みの味があるし、調理方法も工夫しなくてはいけない。
料理得意でも拘りがある人は訪問介護の調理は難しいかもしれない。
一人暮らしが長かったこともありそれなりに料理はある程度できる。それにくわえて仕事でも料理をしているのでそのおかげか
スターブロッサムにきて私の料理を食べてくださるご主人様、お嬢様からお褒めの言葉をいただくことが多い。
よく言われるのが「濃くもなく、薄味でもない丁度良い味」
今の職場にきて、さらに調理のレベルを求められてるがなんとかついていけてる。(多分)
ちなみに、ほなみの味付けは薄味寄りだと自認してるので濃い味が好きな人は好きでは無いかもしれない。
3「来てくださるお客様への気遣い」
訪問介護って、決められた支援をするだけでなく
利用者さんへの気遣いも求められる。
例えば、移動支援中に歩き疲れてないかとか、
オムツ交換した時にテープ式のパンツの場合、キツく締めてないかや、水分補給の促しなど。
私は元々気遣いや気配りは苦手な方であるが、この訪問介護の仕事で身に付いてきたとは思ってる。
そのおかげかスターブロッサムに来てくださるご主人様から気配りができるとお褒めいただいたこともある。
ちなみにスターブロッサムで求められる気遣いとしては
1「飲み放題メニューを選ばれてる方のおかわりのタイミング」
ご主人様、お嬢様のグラスが空になったら「次は何を飲みますか?」と声をかける。
自分から言ってくださる方もいるが、中には他の方とお話をしていたり、料理中など他の業務をしてると気を遣って言い出せなかったりする方もいるので、ご主人様、お嬢様のグラスに目を配らせるようにしている。
2「1人で過ごされてるご主人様、お嬢様へ声をかける」
特にはじめて来てくださる方は、1人で来られた場合
誰とも話さずポツリと過ごされてることもある。
はじめましての方はメイド達も緊張するが、初めて来てくれた方は勇気を出してスターブロッサムへ来てくれた方が多いので、少しでも楽しんでほしいから話しかけるように心掛けてる。
(いつも間借りしているカフェドココではカウンター席とテーブル席があり、カウンターが満席の場合テーブルに1人で座られる場合もある。その時も疎外感を感じさせないように心掛けている)
(ちなみに入ってきたばかりのメイドにも、その場にいるご主人様、お嬢様とお話しするよう心掛けることはお伝えしてる)
勿論、誰とも話さず空間を楽しみたい方や、スターブロッサムでは発達障害に関する本を置いてありそれを読んで過ごす方もいるので
必ずしも1人でポツリと過ごすことが寂しいわけではない。
だが、話し掛けると皆さん優しく応えてくださるのでありがたい。
そして初めて来た方へ話しかけてくれるご主人様、お嬢様がいるのもありがたい。
メイドと話すだけでなく、スターブロッサムのご主人様とお嬢様には発達障害当事者の方も多いので、話に花が咲くこともあり、会話が盛り上がっている様子はメイドから見ても微笑ましい。
訪問介護と発達障害メイド喫茶スターブロッサム
関係ないようで私にとってはこのような相互作用が働いていた。
そしてどちらも私には大事な居場所である。
スターブロッサムも訪問介護の仕事も今後とも続けていきたい。