発達障害メイド喫茶スターブロッサム
発達障害メイド喫茶スターブロッサム。
それは恵比須町駅を出て、住宅街の方へほんの少し歩いたところにありました。(ほなみさんの固定ツイートがとてもわかりやすかったです。)
カフェ・ド・ココさんという喫茶店を間借りして、毎週水曜日にひっそりと現れます。
わたしがお邪魔した時にいらしたのはほなみさんとゆにーさん。
おふたりともロングのメイド服でおしとやかな感じ。ゆにーさんはその日新しいメイド服を着ていらっしゃいました。デコだしにヘッドドレスで清潔感のある装い。
初めての来店はワンドリンク制ならチャージ無料ということで、ハーブティーの中からストロベリーティーをオーダーしました。
そしてお腹が空いていたので、単品のフレンチトーストも。
手作りフレンチトースト、とてもおいしかったです。
ほなみさんはわたしにフレンチトーストを運んでくださる時も、他のお客さんと乾杯をする時もカウンターから出てきて客席側で接客をしていらして、ホスピタリティの高さを感じました。
普段のお店のままなので、カウンターにたくさん並んでいるお酒も飲めるようでしたが、お昼間だったのでみなさんソフトドリンクで空間やお話しを楽しんでいらっしゃるようでした。
個人的にありがたかったのは、ゆっくりとしたBGMが流れていたこと。APDのあるわたしは、歌詞がある音楽が流れるお店が少し、苦手です。
順番が逆になってしまいましたが、入店後にゆにーさんがメニュー表でメイドさんたちの設定やお約束事を説明してくださいました。
設定で一番いいな、と思ったのは「ふだん住んでいるポコ星ではバリバリ働いているけれど、地球だと“発達障害“と呼ばれてしまう」というところ。
発達障害だったり精神疾患を抱えていると、「バリバリ働きた」くても、思うように働けない、ということはよくあります。
なんであれマイノリティであれば(わたしはセクシャルマイノリティでもあるので)、マイノリティがマジョリティだったら……!と思うことが一度はあるのではないでしょうか。それをこういう風にユニークに表現されていると、当事者としては自分もポコ星の住人になったようでとても嬉しかったです。
わたしのあとに来店された方もオーダーの時に「遅くてもいいよ〜」と仰っていたり、全体的にふんわり、ゆったりとした空気が漂っていました。
メイドさん、というのは記号のひとつで、制服としてわかりやすく機能していて、従業員が完璧でないことを受け入れるためにはいい仕掛けのように思いました。(根拠はないですが、普通のカフェ店員のような格好や統一されたエプロンより、受け入れやすい気がします。)
用事があったので少し早めにお暇しましたが、時間があれば長く滞在してたくさんお話ししたい空間でした。